真夏の人気スタミナ食
口の中でとろりととける柔らかいケッジャンオの刺身と、
さっと湯通しして食べるケッジャンオのしゃぶしゃぶは夏の最高の保養食だ。
脂気が少なくタンパク質が豊富なヘルシー料理
タンパク質が多く、老若男女を問わずに楽しめる料理として、特に虚弱体質の方にはリフレッシュのための最も優れた健康食の一つだ。また、ケッジャンオはタンパク質成分であるグルタミン酸が豊富で独特の香りがし、気力回復と血栓予防に最高だ。小骨の多いことが特徴だが、専門家の手にかかるとむしろ骨が柔らかくておいしく食べることができるケッジャンオに生まれかわる。
ハモにはハモ(チャ厶ジャンオ)とアナゴ(ブンジャンオ)があるがしゃぶしゃぶにして食べるのはハモだ。南海岸の清らかな海域で4月中旬から10月下旬までが栄養分をたくわえていちばん味がいい。豊富なタンパク質のためしゃぶしゃぶ、塩焼、味噌焼き、刺身の冷たいスープ、コチュジャン味付け焼きなど様々な料理にする。ウナギに比べて脂気が少なくタンパク質が豊富でダイエット食品として脚光を浴び、スタミナ食としても遜色がない。細かい骨が多いハモは調理士の腕を通してやっと口にすることができる。
ハモの骨で味を出した汁にハモをさっと茹でて新鮮な玉ねぎの上にのせて食べると自然に力がでる。ハモの味噌丸焼きも珍味の中の珍味だ。ハモが好きでない人も一度食べるとハモマニアになるほど特別な深い味を誇る。
いろいろな名前を持つハモ
ケッジャンオ(ジャンオはうなぎという意味)は「東医宝鑑」には「ヘマン」、「茲山魚譜」には「ギョンアリョ」と記録されている。何でもよく咬む(食む)習性のため日本ではハモ(鱧)という。顔付はうなぎに似ており、柔らかくて小骨のないうなぎに比べてケッジャンオは小骨が多い。全羅道地方ではケッジャンオをチャムジャンオ、慶尚南道地方では海ジャンオ、へびジャンオという。 はえ繩で獲るケッジャンオは5月から11月に多く獲れる。ケッジャンオの味は何といってもさしみが一番だ。身に細かく切り込みを入れて小骨といっしょに味噌やからしソースなどを添えて食べると風味が生きる。身がつまっているケッジャンオの刺身は長く咬むほど味わいが出てくる。