韓国・麗水の狼島、国連世界観光機関「最優秀観光村」候補に選定

恐竜の化石、屋外美術館、ハイキングコース、キャンプ場など多彩な観光資源を持つ宝島
国連世界観光機関、11月に最終結果を発表予定

麗水市(市長：チョン・ギミョン)は、華井面の狼島に位置するヨサン村が「第5回国連世界観光機関(UN Tourism)最優秀観光村」の韓国代表候補村に選ばれたことを18日に発表した。

国連世界観光機関(UN Tourism)が主催するこの公募は、持続可能な地域観光の開発と農漁村の人口減少などの問題を解決するために、2021年から実施されている。

選定基準は、農業、林業、畜産業、漁業を基盤とする人口15,000人未満の村で、文化・自然資源の優秀性、経済・社会的持続可能性、民間・官庁の協力(ガバナンス)などを総合的に評価して模範となる村を選定する。

狼島は、2003年に天然記念物に指定された恐竜の足跡化石群で知られており、海岸には火山活動でできた柱状節理や神仙台などの奇岩が残っており、島全体が一つのジオパークのようだ。

海岸の絶景を楽しめる狼島ハイキングコースは、全国の登山者の間でも有名なトレッキングスポットとして知られており、地域の芸術家たちが村の塀を作品で飾った「ゲンボン美術道」や、「狼島キャンプ場」、そして「百年道家の乳腺マッコリ」など、訪れる人々にさまざまな楽しみを提供している。

狼島の住民たちは、エコツーリズムガイドとして活動し、観光産業全体に積極的に参加している。これを通じて持続可能な村の収益を生み出しており、2021年には文化体育観光部の「エコグリーン観光活性化公募事業」に選ばれ、「ビビカクシタル遊びの再演」など、村の伝統保存にも力を入れている。

チョン・ギミョン麗水市長は、「狼島が国連世界観光機関で最優秀観光村に最終選定されれば、麗水の美しい自然環境と観光の優れた魅力が広く知られ、世界的な名所となるでしょう」と述べ、「最終選定されるよう、万全の準備を整えます」と語った。

一方、麗水の狼島は、2015年に全羅南道の「行きたい島」に選ばれ、エコツーリズム資源としての潜在能力が認められた。その後、2022年には行政安全部の「訪れたい島」、2024年には海洋水産部の「4月の漁村旅行地」に選ばれ、最近では映画「キリングロマンス」やバラエティ番組「チョン・ヒョンム計画」などを通じてさらに注目を集めている。