The Big-Oが今月28日、古典小説『沈清（シムチョン）伝』に登場する海「印塘水」に一変する。

麗水世界博覧会組織委員会(委員長-姜東錫（カン・ドンソク）、以下、組織委員会)は、ユニバーサルバレエ団の代表的な公演『沈清』を公式招待し、5月28日(月)から5月30日(水)まで麗水万博の海上ステージで披露することになったと伝えた。海に浮かぶ舞台でバレエ公演が行なわれるのは韓国で初めてのことだ。

バレエ『沈清』は、韓国固有の「孝」の思想と西洋のバレエが融合して誕生した創作作品。1986年の海外での初演以来、これまで10カ国で200回以上の公演を行って国際的な名声を築き、ワールドツアーを通じて「バレエ韓流」という新造語まで誕生させた大作だ。ワシントンのケネディセンター、ニューヨークのリンカーンセンター、ロサンゼルスのミュージックセンターのいわゆる米3大オペラ劇場で公演を行い、昨年11月には中東最大のオマーン・ロイヤルオペラハウスの開館記念フェスティバルに招待され、全席完売。さらに公演終了後には客席から総立ちの拍手を受けた。今年5月にはバレエ発祥の地とされるロシアのモスクワに招待され絶賛を受けた。

今回の麗水万博の海上ステージでの公演は、バレエ『沈清』の新しい挑戦と言える。「水面の舞台化」は、野外公演の世界的トレンドで、オペラやミュージカルでは活発に取り入れられているが、バレエではきわめて珍しい。 バレエは、トウシューズを履いてつま先でバランスを取りながら踊るため、環境の変化に非常に敏感だ。ユニバーサルバレエ団のムン・フンスク団長は、「海の上の舞台は湿気が多いため滑りやすく、バレエの公演には非常に厳しい環境。しかし麗水世界博覧会は、韓国を世界にPRするビッグ・イベントであり、また、ユニバーサルバレエ団が現在、『沈清』のワールドツアーを通して「バレエ韓流」を開拓しているだけに、今回の海上公演は非常に意義深い。ぜひとも成功させたい」と語った。一方、ユニバーサルバレエ団の『沈清』は、今年9月に劇場芸術としてのバレエを花開かせたパリでの公演が決まっており、もう一度その真価を発揮する。