11日午前、市庁会議室で民選8期就任100日目の記者会見
南海岸の拠点都市、美港・麗水…「市民が幸せで暮らしやすい麗水を作る」
民選8期の市政運営の方向性を提示…「いつも答えは市民にある」

「約2700人の公務員と共に市民の皆様を信頼し、麗水の新しい未来に向けて果敢に歩んでまいります。」

鄭琦明（チョン・ギミョン）麗水市長が11日午前、市庁会議室で就任100日を迎え記者会見を開き、民選8期の主要公約事項と市政運営の方向性を明らかにした。

「南海岸における拠点都市、美港・麗水」の未来図を描く
鄭市長は、就任100日間、都市ビジョンの実現に向け、7つの分野、78つの公約事項を確定したと明らかにした。また、国会と企画財政部に地域懸案解決のための全面的な支援を要請し、疎通と和合の責任ある政治を実現するため党政協議会も開催した。市民と約束した全市民日常回復支援金も秋夕前に支給した。27万人余り、約98%の市民に対して約810億ウォンを支給、行き詰っていた地域経済を打開へと導いたという評価を受けている。

7月には麗水万博10周年行事を、今月初めには3年ぶりに開かれた亀甲船祭りと南道食文化フェスティバル、麗水マーチングフェスティバル、麗水湾干潟体験行事を成功裡に終えた。市民和合とマンパワーの結集を通して、民選8期の新しい挑戦への足場を築いた。

「麗水湾ルネサンス時代を作る」…5つの湾、開発の青写真
鄭市長は麗水が誇る5つの湾をそれぞれの特性に合わせて開発し、観光産業に繋げて選りすぐりの海洋団地に造成する計画だ。汝自湾は地域の特性を活かした生態村に、長水湾はウェルネス融合・複合産業観光地に、カマク湾は、南海岸を代表する海洋レジャースポーツのメッカに、麗水海湾は、閑麗海上観光の拠点に、光陽湾は麗水国家産業団地と連係した新成長グリーン産業複合物流拠点として開発する意向を明らかにした。

2026麗水世界島博覧会を成功裡に終了…国際都市としての地位を再確立
鄭市長は、2012麗水世界博覧会開催から10年が経った今、持続可能な海洋観光のために新しいモメンタムが必要だとし、その求心点が2026麗水世界島博覧会の成功であると考えている。2026麗水世界島博覧会は、約4千億ウォンの生産誘発効果ならびに6千人以上の就職誘発効果が期待される。鄭市長は、「麗水市が韓国を越え国際都市として跳躍できる絶好の機会だ」とし、万全の準備を整えることを約束した。

市民を中心とした定住環境の改善…栗村産業団地の後背地、高速道路の延長を推進
栗村面一帯に産業団地の需要に合わせた後背地を造成し、地域の均衡な発展はもちろん多様な住居需要に対応する。蘇湖~竹林道路の開設、公営駐車場の持続的な拡大、都市ガスの早期供給など定住環境も持続的に改善していく予定だ。

特に麗文地区の活性化のために地区単位計画を再整備し、熊川~文水~美坪~万興ICを繋ぐ道路の開設も検討していることを明らかにした。麗水まで続く高速道路の延長も積極的に推進する。東順天IC手前から専用道路の龍田IC付近までの間を直結する約8km区間の高速道路延長のため、妥当性調査のための用役費として国会と中央政府に5億ウォンを建議した。

麗水・順天事件平和公園を誘致…平和と人権のまちづくり
鄭市長は、「平和公園の誘致が犠牲者を追悼し、遺族の痛みを癒すための私自身の公約であり義務だ」と述べた。そのため、麗水・順天事件平和公園を必ず誘致し、平和と人権の都市に生まれ変わるための歴史と文化、観光を包括する複合空間として造成する計画だ。犠牲者と遺族の補償のための麗水・順天事件特別法改正にも政界と市民社会に協力を求めていく」と明らかにした。

「南海岸の拠点都市、美港・麗水」実現のための5つの市政運営方向

疎通和合、開かれた市政…正しい政策は疎通と共感による変化
鄭市長は、民選8期市政運営の最も重要な原則として「疎通と和合」を挙げた。市民社会団体が参加する公共葛藤公論化委員会を構成し、自治分権型市民参加プラットフォームを構築して分裂した地域社会を統合すると明らかにした。

また、未来世代の声を聞くための青年コミュニティセンターと全羅南道視聴者メディアセンターを建設し市民体感型スマートシティを造成、開かれた市政を具現すると同時に社会の変化に先制的に対応していくという構想を明らかにした。

人材育成産業都市…みんなで幸せに暮らす麗水
鄭市長は麗水市の100年後の未来、新しい価値を創造するにあたり、核となる課題は人材育成にあると強調した。教育経費補助金を需要者の必要性に合わせた学校支援に拡大し、青年層の就業・創業支援、麗水産業団地における地域住民の優先採用も拡大する計画であることを明らかにした。

また、海洋水産総合ビッグデータの構築と農村の現状に合わせたスマートファームを造成し、国家産業団地と農漁村が共生する未来型産業都市を造成し、皆が共に豊かに暮らす麗水を作っていく方針だ。

文化芸術福祉都市…普遍的福祉、品格の高い文化芸術の基盤づくり
鄭市長は結婚、出産、ケアサービスにつながる普遍的福祉システムを作り、公共産後ケアセンターおよびタルピッ子供病院の運営、高齢者無料市内バスと障害者コミュニティセンターの設置も推進する計画であることを明らかにした。

また麗水市立博物館ならびに美術館を建設し、全市民が共に利用できる文化芸術環境を造成し、健康な文化生態系のために麗水文化芸術財団も設立する。

海洋観光休養都市…再び訪れる麗水、差別化された観光団地麗水
麗水市は2026麗水世界島博覧会を成功させ、国際的な海洋観光都市に成長する計画だ。チャレンジパーク、華陽地区複合観光団地、慶道海洋観光団地の造成も無事に終え、「再び訪れる麗水」、「差別化された観光団地麗水」を造成する。

博覧会場の事後活用のため、博覧会場の開発方式を早急に確定し、国際コンベンションセンター、公共機関の誘致で都市競争力を強化する方針だ。鄭市長はさらに、「現在、博覧会場内の国立海洋水産博物館の誘致に挑戦している」とし、最後まで協力してくれるよう呼びかけた。

気候変動先導都市…COP33誘致、2050年炭素中立実現
鄭市長は、第33回国連気候変動に関する国際連合枠組条約の当事国総会を誘致し、気候変動を先導する国際都市に生まれ変わると明らかにした。特にCOP33誘致のためには、何よりもまず国内で開催候補地に選定されることが重要だ」とし、「政府に強く建議する」と述べた。

2050年炭素中立のための新再生エネルギー融合・複合支援事業、生活ゴミ処理基本計画の再整備、麗水国家産業団地大改造事業、猫島エコエネルギーハブの造成、五川一般産業団地再生事業も滞りなく推進する方針だ。

鄭市長は最後に「就任式で疎通と和合、幸福の麗水を作る」と誓った。南海岸の拠点都市、美港・麗水のために身命を賭す約束もした」とし「人口減少、景気低迷、地域分裂など解決しなければならない問題は山積みだが、常に答えは市民にある」とし市民中心の市政運営を約束した。

また「我が麗水は、全国初の住民発議による3麗統合と2012麗水世界博覧会を成功させた底力がある。2700人余りの公職者と共に市民の皆様を信頼し、麗水の新しい未来に向けて果敢に歩んでいきたい」と市民の力強い応援を呼びかけた。