10島へドローン配送…生活用品や行政サービスを空から届ける

麗水市(市長：チョン・ギミョン)は、7月11日から11月21日まで、物流脆弱地域である10の島を対象に、生活用品や出前料理などをドローンで配送する「島地域ドローン配送商用化事業」を本格的に推進すると発表した。

この事業は、麗水市が今年3月、国土交通部と航空安全技術院が主催する「2025年 K-ドローン配送商用化事業」公募に採択され、国費9,000万ウォンの支援を受けて実施されるもの。

配送は、突山・珍毛地区、突山・作金港、華井面・蓋島の3カ所を拠点に、松島、小橫看島、大橫看島、小豆羅島、大豆羅島、金鰲島、蓋島、上花島、下花島、猪島の10島に設置された受け取りポイントまで行われる。

取り扱う荷物は生活必需品や出前料理などで、当初は最大5kgまでの荷物からスタートし、10月頃には最大10kgまで対応可能とする計画だ。

配送日は地域ごとに毎週または隔週の金曜日で、配送料は全額市が負担する。

利用者は、配送アプリ「麗水フライ」または電話（☎061-641-4959）で事前予約し、荷物が受け取りポイントに到着すると通知が届き、注文者が直接受け取る仕組みとなっている。

麗水市は今後、このドローン配送網を活用し、災害時の救援物資や高齢者などへの支援物資配送、緊急郵便の送付、危険地域の巡回など、行政サービス全般へと用途を広げていく方針だ。

市関係者は、「今年はこの2年間で整備してきた基盤を活かし、住民が実感できる実質的なサービスを提供したい」と述べ、「島民の皆さんがより便利に利用できるよう、継続的に改善を進めていく」と語った。

なお、麗水市は今月4日、地域の信用組合6社とドローン産業の発展に向けた業務協定を締結。地域の信用組合は今年の島地域へのドローン配送のため、総額1,000万ウォン相当の物品を支援することを決めている。